2011年12月24日土曜日

群馬県民としての食生活

群馬県に居ついて11年。群馬の食についてすこしづつ分かってきた。

粉もの文化
実は日本3大うどんの一つは群馬県の水沢うどんなのである。そのほかにも「おきりこみ」「ひもかわうどん」と結構な確率でうどんが県民食として浸透しているのである。しかし、水沢うどんはどの群馬県民に聞いても、自分たちでは「美味しくない・ただ硬いだけ」といってあまり食べない有様なのである。じゃあ、おきりこみはというと・・・いや、そもそも「おきりこみ」とは?ってとこから始めなきゃか・・・簡単にいいうと、おきりこみは山梨の「ほうとう」の太さの麺の煮込みうどんです。だから群馬県民は山梨に行って放蕩を食べると「おきりこみと一緒だ!」と言う。

そして、正月やお盆などの親戚が集まる環境では必ずと言っていいほど自家製のうどん・そばが出る。ざるうどん形式で出てくるのだが、なぜか汁は暖かい。ラーメンで言うところのつけ面である。だったら、冷たい汁のほうが美味しいと感じたり、かけうどんの方がいいなぁなんて感じたらまだまだ群馬県身としてのレベルは低い。精進するように。かくいう私はまだまだ群馬県民としてのレベルは低い部類だけれど、出身県にある「伊勢うどん」という讃岐うどんの100分の1しかコシが無いうどんを生み出した県民として群馬の粉ものに対して強く言えない立場なのである。

そんな、粉もの文化が蔓延している群馬県はパスタ屋激戦区なのである。
http://wpb.shueisha.co.jp/2011/11/01/7727/
とにかく、街を運転しているとパスタ屋ばかり目に付く。味は千差万別。だけど、最近差別化のためか、ピザ食べ放題の店が出てきたと思ったら、有名どころの店が全部マネをしだしている状況。いいことだと思うけれど、ふと思ったのはピザーラとかピザのデリバリーがいかに高かったかということ。

そして、群馬県の粉もの文化を代表する食べ物が「焼きまんじゅう」である。文字だけをみると、まんじゅうを焼くという暴挙にでているように思えるけれど、実際のところ小麦粉で作ったパンのようなものを焼いて、その上に甘い味噌ダレを塗って食すという、よくわからない食べ物である。近いところで言うと・・・思いつかない。そして県外の人たちからは大不評の食べ物。これって、名古屋の味噌カツとか、仙台の笹かまぼことかと違って、県外の人はまったく想像も出来ていない食べものだからのような気がするんだけど。。。事実少しづつではあるけれど、この不思議の国のやきまんじゅうに慣れてきているのが事実。

県外からみると不思議すぎる食文化で、なかなか受け入れられないところではあるけれど、実際長く住んでみても・・・・味には慣れてくるけれど、何かしっくりとこないんだよなぁ。特にうどんと焼きまんじゅうが。


仕出し弁当
群馬と言えば横川の峠の釜飯である。横川駅で売っていた駅弁であり、釜に入って売っていてお値段1000円である。このなかで400円ぐらいは釜の値段なんじゃないかって思うぐらい高めのような・・・高速のSAでは行列の出来るほど流行っている。こっちに住んでから知ったのだけれど、今は釜で炊いていないらしい。。大量生産しなきゃいけないから仕方ないのだろうけれどちょっとショック。まるで、サンタが両親だったと分かってしまった子どもみたいに。そして、釜は益子焼ってアド街でやってた。

しかし、群馬県にはこの釜飯を超える美味しい弁当があるのを皆さんはご存知だろうか?そう、登利平の「鳥めし」である。鳥めしには「松・竹」2種類あり竹は薄くスライスした鶏肉がご飯の上に敷き詰められている。そして、竹は薄いものと厚くカットした鶏肉が敷き詰められている。どちらもその上から独特のたれをかけてあり、これが鳥とご飯に上手くなじんでとても上手い。なんでも群馬県ではちょっとした寄り合いとかイベントごとがあると、この鳥めしを注文するとのこと。 しかもその生産能力は驚く無かれ、10万食/日なのである!俺も1000人規模のイベントのときに注文したよ。上手いし、誰からも文句でないし。

そして、松と竹では、安い竹(680円)のほうが凄い人気!群馬県民はみんなこっちが美味しいって言ってて俺もそう思う・・・んだけれど、これってタレが美味しいからってことかな??

【竹】                            【松】


とまぁ、こんな独特の群馬食生活だけれど末永く付き合っていこうと思うよ。

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